概要

HTML(HyperText Markup Language)は、ウェブページの骨格となる構造を定義するためのマークアップ言語である。

ウェブブラウザは HTML を解釈し、人間が閲覧できる形式のウェブページとして表示する。すべてのウェブページの基礎となる、中核的な技術の一つである。

主な構成要素

HTML は、以下の 3 つの主要な要素で構成される。

  • 要素 (Element): ウェブページの一部を構成する部品。「見出し」「段落」「画像」などが要素にあたる。
  • タグ (Tag): 要素の種類を定義するために使われる <> で囲まれたキーワード。例えば、<p> は段落(Paragraph)要素の開始タグである。
  • 属性 (Attribute): タグに追加情報を付与するためのもので、要素の挙動や表示を細かく制御する。例えば、<a> タグの href 属性は、リンク先の URL を指定する。

基本的な構造

一般的な HTML ドキュメントは、以下のような基本的な構造を持つ。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>ページのタイトル</title>
</head>
<body>
  <h1>主要な見出し</h1>
  <p>これは段落です。</p>
</body>
</html>
  • <!DOCTYPE html>: この文書が HTML5 で書かれていることを宣言する。
  • <html>: HTML 文書全体のルート要素。
  • <head>: ページのタイトルや文字コード、外部ファイルの読み込みなど、ページ自体に関するメタデータを格納する部分。
  • <body>: 実際にブラウザに表示されるコンテンツ(テキスト、画像、リンクなど)を格納する部分。

関連技術

HTML は通常、以下の技術と組み合わせて使用されることで、リッチなウェブページを構築する。

  • CSS: ウェブページの見た目(レイアウト、色、フォントなど)を定義するスタイルシート言語。
  • JavaScript: ウェブページに動きや対話性(アニメーション、フォームの入力チェックなど)を加えるためのプログラミング言語。