Markdown（マークダウン）とは、プレーンテキスト形式で書かれた文書を構造化するための 軽量マークアップ言語 のこと。
概要
Markdown は、人間が読み書きしやすいプレーンテキスト形式のまま、文書の構造（見出し、リスト、引用など）を表現できるように設計されている。その記法は、電子メールでプレーンテキストを装飾して記述する際の慣習から着想を得ている。
Markdown で書かれた文書は、専用のパーサー（変換ツール）を使うことで、容易に HTML などの他の形式に変換することができる。
主な特徴
- 可読性: 記号によるマークアップが最小限であるため、変換前のプレーンテキストの状態でも内容を容易に理解できる。
- 簡単な記法: 覚えるべき記法が少なく、学習コストが低い。
- HTML への変換: 主に HTML へ変換されることを想定して設計されており、ウェブコンテンツの作成に適している。
- 拡張性: 基本的な仕様に加えて、表（テーブル）や脚注、打ち消し線などを表現できる拡張仕様（方言）が数多く存在する（例: GitHub Flavored Markdown）。
基本的な記法
Markdown の代表的な記法を以下に示す。
### 見出し (h3)
- 順序なしリスト
- 項目2
1. 順序付きリスト
2. 項目2
[リンクのテキスト](https://example.com)
**太字** と *斜体*
`インラインコード`
> 引用主な用途
その手軽さから、Markdown は様々な場面で利用されている。
- ウェブコンテンツ: Static Site Generator を用いたブログ記事やウェブサイトの作成。
- ドキュメント: ソフトウェアの README ファイルや仕様書。
- ノートテイキング: 個人のメモやナレッジベースの構築（例: Obsidian）。
- 技術文書: 技術ブログやオンラインフォーラムでの質問・回答。